【The Messenger】レビュー・評価 古き良きドット世界を駆け抜けるニンジャアクション

開発元 / 販売元Sabotage Studio / Devolver Digital
対応機種Nintendoswitch・PS4・PC・Xbox
ジャンル2Dアクションゲーム

古き良き8ビット&16ビット世界を旅するアクションゲーム『the Messenger(ザ・メッセンジャー)』のレビューになります。

まず目が引く懐かしみあるドットのゲーム画面。まるでレトロゲームのようですね。

アクション難易度なかなか歯ごたえあるレベルです。

「レトロゲームで高難度?そんなのもうやれないよ」と感じますでしょうが、実際の内容はストレス要素を減らす工夫が盛り込まれた親切な仕上がり。

また、ピコピコが心地いいチップチューンのBGMもとても良い…!

レトロゲームのロマンとリスペクトが詰まった新感覚なアクションゲームとなっていました。

見た目はレトロ、中身は今風!ストレスないよう配慮されたやり応えあるアクション

ある日、人類最後の生き残りが暮らす村が魔物の軍団に突然襲われる。その災いに備え、日々鍛錬していたはずの村の忍者たちは敗北…。唯一生き残ったのは、若き忍者ひとり…。彼は一族の存亡がかかった巻物を氷河山の頂で待つ三賢者へと届ける「使者(The Messenger)」として選ばれる。全ての運命は彼に託された!

懐かしい8bitの世界を旅する2Dアクションゲームとなっております。

基本アクションはジャンプと刀の近接攻撃となってます。

ゲーム中はまるでレトロゲームのような雰囲気や演出が盛りだくさんです。

レトロゲームで難しいといえば操作感の悪さや理不尽要素が頭によぎる人も多いのではないでしょうか。

「昔は良かったけど今じゃもう耐えられないよ」と…。正直私も思ってしまいます…。

しかしながら、本作はそういったストレス要素を極力排除する工夫がしっかりと用意されています。

チェックポイントは短い間隔で配置されていますし、攻撃などのアクションも軽快に動いてくれるためとてもスムーズな操作感で楽しめます。

レトロゲームあるあるの被弾時ののけぞりも受け身が取れるなどと理不尽なミスが少なくなっています。

空踏の術といい空中で攻撃を当てるとジャンプが一度復活し空中ジャンプが出来ます。

最初は難しく感じますがこれに慣れるとかなりスピーディに飛び回れて楽しくなります。

また、鉤爪による壁張り付きに鉤縄のワイヤーアクションや凧布による滑空など忍者らしいアクションが段々と増えていき操作に慣れたころにはかなり軽快なアクションが出来て面白かったですね!

そして、ミス時のペナルティの仕様が面白い。

ミスからの復帰自体には何もペナルティなく進行状況のそのままなのですが、悪魔がとりつき少しだけ回収されます。

危険を犯してわざわざ沢山集めたのになかったことになっちゃった…ということがなく、心へのダメージが少なくかなり丁度いいペナルティだなぁと感じました。

という風にプレイしていて古臭さのようなものはまったく感じないなく快適な気持ちで楽しめましたね。

ユニークな登場人物たちの会話、ストーリーが面白い!

旅の途中、ショップの店主やボスらといった色々なキャラクターが登場します

その登場するキャラクターたちの会話がとてもユニークなんです。

パロディやメタ的なジョークがあふれ、哲学を語られることも。

この会話劇ももう一つの本編とも言えるほど印象的でとても楽しめます。

ステージクリア型から探索型に変わる斬新システム

本作の特徴といえばステージクリア型からメトロイドヴァニア風の探索型アクションに変化するという斬新な展開です。

今まで一方通行で進んでいたステージを今度は探索しながら行き来するというのは珍しいですよね。

ただ行き来するではなくここで登場するのが、8bitと16bitの二つの世界です。

ある空間をくぐるとbit数が変化し、ステージの形も変わるのです。

こういった新たな顔を見せるステージたちを探索し目的の達成を目指していきます。

真っ直ぐ攻略してきたステージを新ためて探索するというのは珍しい体験でしたね。

良いところちょっと気になるところ

良いところ

ストレスないアクションが楽しい!

レトロゲームにありがちな理不尽ミスや操作感のストレスはなくかなり楽しめました。

ユニークな登場人物との会話とストーリーが面白い!

クスリと笑える会話劇と意外な展開を見せるストーリーが面白くアクション以外でも飽きさせません。

ピコピコBGMが心地よくどれも良曲!

軽快なピコピコ音のBGMがどれもよい!に加えて水中、8ビット・16ビット世界でそれぞれBGMが変化するという嬉しい作りこみっぷりです。

ちょっと気になるところ

ゲームの流れが少し失速感がある

ステージクリア型から探索型に変わる本作ですが、ステージクリア型では道中を進みボス戦とテンポよく進んでいきます。

その分もあってか探索型に変化してから少しブレーキかかるような感覚が…。

未知のマップに出たりとするのはとても楽しいのですが、ゲームが進むまでが少々退屈に感じてしまうところがありました。

目的地へのヒントや隠しアイテムの位置表示などかなり寄り添ってくれていますが、ワープポイントをもう少し多く配置するなどの移動手段が豊富だったらさらに嬉しかったなぁ感じます。

クリア時間&難易度は?

クリア時間は大体11時間ほど、収集要素を集めるとなればさらに2~3時間プラスといったボリューム感です。

やはりメトロイドヴァニア要素が入ってくるとそこそこのボリュームがありますね。


難易度は高難度系と言っても差し支えないかなと思います。

チェックポイントが要所要所で短めに用意されているので感じにくいですが、難所は繰り返し何回もトライすることになる難易度です。

まとめ

レトロ世界の良さを盛り込んだ2Dアクションをストレスなく遊べてかなり夢中になって楽しめました。

アクション重視ゲームかと思えば登場人物の会話からストーリーまでコミカル時には真面目なお話と面白かったです。

見た目はレトロゲームでも蓋を開けてみれば新感覚!アクションゲームがお好き人にオススメ出来る良い作品でした。

こんな人にオススメ!
  • 歯ごたえある2Dアクションを楽しみたいひと!
  • 素敵なbit世界が好きなひと!
  • テキストが面白いコミカルな作風が好きなひと!

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