開発元 | Hello Games |
対応機種 | Nintendoswitch・PS4・PC |
ジャンル | 3Dパズルアドベンチャー |
小さく可愛い主人公が皆の心を助ける3Dパズルアドベンチャー『The Last Campfire(ザ ラスト キャンプファイヤー)』のレビューになります。
こちらではNintendoSwitch版でのレビューとなります。
綺麗なグラフィックと自然な柔らかな世界観が素敵な本作ですが、切なく優しい繊細な物語となっています。
不思議な場所でボートに乗ったまま目を覚ます“エンバー族”の主人公。
ここを抜け出すために行く先々には後悔や不安から立ち止まってしまったエンバーたちが森に迷い込んでいます。
『フォーローン』と呼ばれる石になってしまったエンバーたちの心に寄り添い起こさしてあげることで冒険の道が切り開かれていきます。
終始落ち着いた雰囲気でゲームが進み、音とグラフィックも合わさってとても癒される世界観になっています。
心の休憩にのんびりとゲームするのにおすすめな作品となっています。
不思議な場所、ボートの上で目が覚める青頭巾エンバーの主人公。
ここから抜け出すため不思議な建造物が残る森の奥へ進むと主人公と似た姿したエンバーたちが。
エンバーたちはそれぞれ後悔や不安といった苦悩を抱え歩みを止めてしまっている様子です。
助けを必要としているエンバーの心を解放し起こしてあげることでゲームは進行していきます。
何故多くのエンバーたちがこの地で足を止めてしまったのか。
冒険の果てに語られる、この不思議な世界の正体とは一体…。
決して言葉が多くないゲームではありますが、確かなメッセージが感じられる温かな物語が待っていました。
行く先々では様々な出会いが待っています。
みんなそれぞれの悩みや不安の思いを抱えた人物が多くその声に寄り添っていきます。
心を失って石となってしまう『フォーローン』と言われるものになってしまいます。
『フォーローン』となったエンバーはパズルを解き、心を解放することでその胸の内を知ることができます。
その短い一言は現代に生きる人にはジーンと沁みるものが多いです。
ゲームの雰囲気は決して明るくはなく空気が沈んだような世界観。
そんな中でも主人公がみんなの背中を押して助けてあげることで世界の光を垣間見えてきます。
主人公エンバーのみんなを助けたいという健気な姿にプレイヤーの心も癒されるんですよね…。
心の休憩場所としてプレイしたくなる世界になっていると感じます。
探索する森のマップには様々なパズルが待ち受けています。
先に進むには解き進めていかなくてはなりません。
そして、石になっているエンバーたちを助けるためにはパズルを解き、囚われた心を解放していくのがゲームクリアの目的となります。
ひとつひとつのパズルはコンパクトな中身であり解くのに5分前後ほどで解き進めていけるバランス。
どれもシンプルな内容のため何をしたらいいか分からない時間がなく遊べるのは良いですね。
その分目新しい体験というものはあまりありませんがパズルゲームとしてしっかり楽しめました。
落ち着いた空気感とのんびりした移動が多少眠くなる瞬間もありますが…。
効果音や物体の動きは細かく丁寧なクオリティなのがなかなかに心地よくリラックスして遊ぶに最適ですね。
本作はテキスト部分が日本語訳に対応しているのですが、それが結構分かりにくい…
なんとなく言いたいことは分かるのですが、正確な意味が分からないのは少しもどかしいですね。
とはいえ多くが語られるゲームではなく全然遊べるのでこれも味だと思えば意外と大丈夫…?感じましょう…!
のんびりプレイして約8時間でクリアできました。短すぎず、長すぎずです。
オートセーブもこまめにされているので気楽に進めながら遊べます。
静かに落ち着いた空気感の中で語られる切なくも優しい世界観に確かな魅力は放っている本作。
パズルもシンプルで程よく頭をひねりながらしっかり楽しめました。
展開の起伏激しくない、静かに優しいゲームがしたいときにおすすめ出来る作品でした。
少し疲れちゃったときの休憩にエンバーと一緒に冒険してみてはいかがでしょうか。
- 静かで落ち着いたゲームがしたいひと!
- 優しく癒しを感じたいひと!
- 気軽に遊べるパズルアドベンチャーがしたいひと!