メーカー / 開発元 | PLAYSM / Bombservice |
対応機種 | Nintendoswitch・PS4・PC |
ジャンル | 探索型2Dアクションゲーム |
美しいドットで描かれる呪われた地を巡る探索型2Dアクションゲーム『Momodora:月下のレクイエム』のレビューになります。
可愛らしいキャラクターが綺麗に動くドット絵が素敵な本作。
ゲームスピードはゆっくりめですが、進行はテンポよく飽きることなく楽しめました。
被弾ダメージが非常に高くわずかなミスが命取りとなる難易度となっており、相手の動きのパターンを見極めることが大切となるゲーム性となっています。
クリア時間は4~5時間と短めですが、探索やボス戦はほどよくやり応えある難易度で十分楽しめましたね。
セーブ・リスタートの仕様や、マップ移動部分で少々不満もありますが、全体をみたら好感触のアクションゲームとなっていました。
『momodora』シリーズの過去を描いた物語
主人公となる女司祭 カホ。
呪いが蔓延してしまった世界で呪いの魔の手は自分の村にも及んでいました。
村を救うと共に、呪いの原因、根絶を目指すべく呪われた王国へと旅立ちます。
本作は『momodora』シリーズの4作目あたる作品です。
私自身他の作品はプレイしたことなく今作がシリーズ初めてでした。
シリーズの時系列で最も過去のお話だそうですが、作中で深く語られる場面はなく、シリーズを知らなくとも世界観や話の流れなどはなんとなくで全然楽しめました。
呪いで衰退している世界ということで物語も全体的には暗めの雰囲気。
ドットで描かれた綺麗なグラフィックと雰囲気にあった静かな音楽とで、良質なダークファンタジーとなっていました。
油断ならない難易度の探索・ボスとのアクション
本作は探索や各地にいるボス討伐を目指すいわゆるメトロイドヴァニア系の2Dアクションゲームです。
難易度は「イージー」「ノーマル」「ハード」を初めから選択できます。途中変更はありませんでした。
通常近接攻撃に遠距離攻撃の弓、回避などを基本アクションに戦います。
持てる回復アイテムはセーブポイントで最大まで回復するシステムでその上限も探索で増やしていくことができます。
『ダークソウル』系を知っている方ならあの感じだと思ってもらえれば分かりやすいかと思います。
また、アイテムや呪文も存在します。一時的に攻撃力上昇や、周りを照らすといった様々な効果があります。
それぞれの効果を上手く活用しながら攻略に役立てていきます。
アクションは比較的シンプルなもの。ですが、本作の被弾ダメージがなかなかに高い…!
難易度「ノーマル」でも一撃で体力3~4割減らされるのは当たり前です。
一番最初のボス戦から「こんな痛いの!?」と洗礼を受けましたね。
おかげで回復もあっという間に尽きてしまったりと油断ならない難易度になっています。
また、ゲームのスピード感を言うとゆっくり目といった印象でした。
敵は目まぐるしいような攻撃はしてきませんが、こちらもアクション後の隙があり慎重な立ち回りが求められます。
好みによって物足りないと感じることもありますが、敵の攻撃を見極めて攻撃を当てていく緊張感あるアクションはしっかりと押さえてあり十分楽しめました。
探索面ではセーブポイントとなる“鐘”がそこそこの頻度で置かれているのでミスによるストレス基本的になかったですね。
ボス戦近くにもだいたい設置されておりますので、リトライも苦にならないようになってて良かったです。
ただ本作の仕様は“最後にセーブした状況からリスタート”のためマップ解放度やアイテムも元通りの状態になります。
この点はミスが多くなりやすいゲーム性してはちょっと不便に感じました。
また、マップのワープ移動が出来るようになるのがかなり後半です。
探索の順番によってほとんど探索し終わった後にワープ解放ということに…
個人的にはもう少し早めにワープ出来てほしかったですかね。
徒歩でマップを行ったり来たり探索している途中しばらくセーブしていなかった時にミスしてしまい、最後にセーブした状態にまで戻された時はだいぶショッキングでしたので注意です…
ということもありセーブはこまめにするのは大事です。
細かなアニメーションが美しいドットグラフィックがとてもGOOD!
プレイしてまずはじめに感じる魅力的な綺麗に動くドット絵!
主人公カホの動きから敵たちのアニメーションも細かくドットで描かれています。
この時点でドット絵好きにはたまらないのではないでしょうか?私はかなりスキです。
薄暗い呪いの地の空気感に暗闇を照らす街灯などドット絵ならではの淡い雰囲気が心地よいですね。
まとめ
美麗はドット絵で描かれた歯ごたえあるメトロイドヴァニアアクションな本作。
いくつか不満な部分もありますが、全体的にゲームとして面白くまとまっていて最後まで楽しくプレイできました。
エンディングまでのボリュームは少なめですが、ダークファンタジーの世界観とほどよく緊張感あるバトルが楽しめて良いゲームでした。
- メトロイドヴァニアをコンパクトに楽しみたいひと!
- 綺麗なドット絵・アニメーションが好きなひと!
『momodora』シリーズの最新作『Momodora: Moonlit Farewell』もリリースされております!
さらにパワーアップしたアクションとグラフィックにこれまで集大成となっているそう。こちらも注目です!
MOMODORA: 月下のレクイエム / PLAYSMサイト
Momodora: Moonlit Farewell / PLAYSMサイト