【両手いっぱいに芋の花を】レビュー・評価 誰もが遊びやすい!こだわりが光る秀逸な3DダンジョンRPG

開発元 / 販売元Pon Pon Games / PLAYSM
対応機種Nintendo Switch・PC
ジャンル3DダンジョンRPG

ダンジョンゲームに新たな風が!Pon Pon Gamesがおくる3DダンジョンRPG『両手いっぱいに芋の花を』のレビューになります。

ここではNintendoSwitch版でのレビューになります。

今作は3Dで表現されたダンジョンを攻略していくRPGゲーム。

『世界樹の迷宮』などを知っている方だと想像しやすいかと思います。

調査隊を結成し種が保管されているという迷宮最下層を目指すのが冒険の目的です。

自由に調査員を編成し、いざダンジョン攻略!

独自の戦闘システムに手強い強敵との戦闘をとてもやり応えを感じさせてくれます。

そして、モチベーションを切れさせないあらゆるストレス要素をそぎ落とした快適性抜群のシステム。

これらのおかげで思っていた以上に夢中になって遊んでしまいました。

薄暗いダンジョンを一歩ずつ進めていく達成感。

そして、静かに語られるストーリーに最後は胸にジワリとくる冒険物語

ダークエルフの調査隊チーフを筆頭に温かな雰囲気の登場人物がこの世界観を魅力的に見せてくれます。

ゲーム性から雰囲気までかなり楽しむことができた作品でした。

特別な種を探す調査隊の冒険

プレイヤーは、知識や魔法のアイテムを収集する調査隊のメンバー。
錬金術師が迷宮に遺した作物の種を求め、ひなびた島にやってきた。
それは、長年人類社会を脅かしている、
土壌汚染の影響を受けずに育つ特別な種。
プレイヤーは町跡を拠点に、調査隊のチーフに導かれながら、
何度も何度も迷宮に足を運び、種が保管されている最下層を目指す。

(※公式紹介文を引用)

ゲームを進めていく中で少しずつ語られていく世界のお話。

長々と語られるわけではないですが、暮らす人々の様子や、冒険の意義などがちょっとずつ感じられ面白いです。

調査隊のリーダーであるダークエルフちゃんがとても健気であり隊員たちを励ましてくれるのがかなりやる気にさせてくれます。

本作の地に足のついた冒険の空気感がとても魅力的でずっと探索していたくなる感じがすごい良かったです。

シンプルながら戦略性のやり応えあるゲーム性

本作の戦闘はコマンド性の戦闘です。

そして本作は、相手の行動が事前に予測された状態で戦います。

強力な攻撃も予測された攻撃に対策をすることで有利に戦いを進めていくが基本的な戦闘です。

「予測されているなら簡単じゃん」とはならない、良い味をだしているのが『スタミナ』です。

敵味方どちらも行動に対してスタミナを消費する必要があります。

攻撃、ガード、また技能(スキル)技では技能ごと変わってきます。

このスタミナは『構えなおし』で1ターン消費することで全快できます。

このスタミナがあることで「攻撃に集中しすぎて、強力な相手の技が防御できない!」

「ここは念のためスタミナ回復しとくかぁ」っという戦略性が生まれるのです。

強敵との戦闘ではうっかりのワンミスで半壊してしまうのはざらにあります…

道中の敵も通常攻撃連打では痛い目に合いますし、強敵との常に最善を探り続けるほどよい緊張感が良いですね。

スタミナと相手の行動に注意しながらどうやって有利な戦いを進めていくかがとても面白いところでした

見た目、ジョブを自由に編成!

となる調査員メンバーたちは自分で作成していきます。

名前から見た目、ジョブと自由に決めることができます。

ジョブごとにスキルは様々でどんなパーティで戦略を作っていくかがやはり面白い。

自由にパーティを作れるところは楽しいのですがここで少し不満なところが。

作れる調査員の上限が最大8人までと少ないのが気になってしまいました。もっと増やしたかった…!

全種類のジョブを1人ずつ作るだけでいっぱいになってしまい同じジョブを複数編成するといった遊びがしたくてもやりにくいのはちょっと惜しいポイントです。

つい夢中になってしまう3Dダンジョン探索

3Dで表現されたダンジョンを一人称視点で探索していきます。

モンスターはシンボルエンカウント形式。

戦闘を避けて進むなり、死角からの不意打ちを狙うことができます。

さらにダンジョンのギミックを利用して進む場面も存在します。

ダンジョン内はモンスターを跳ね除けながら宝箱を見つけたりしながらさらなる下層を目指していきます。

ダンジョン内薄暗く松明を着けなければ真っ暗です。

一見不気味〜と感じますが、モンスターたちの見た目なんかが可愛らしいものが多くむしろ落ち着く空気感なんです。

私はとても好きでしたね。

また、ダンジョン内には調査隊以外に登場人物がいます。

話を聞いては人助けしたり、助けられたりと交流する中で武器防具を手に入れたり話の中で世界観を知ることができます。

薄暗いダンジョン探索が続く中で友好的な愛着わく登場人物に癒されます。おかげで寂しくないですよ。

そんなこんなダンジョン攻略を進めていく過程もとても楽しく、時間を忘れて歩き回ってしまいましたね。

プレイのストレス点を排除した快適なシステム

ダンジョンRPGといえば基本的に高難度でやられたら最後にセーブしたところからやり直し、などといった緊張感が高い印象はありませんでしょうか?

面白いんだけど気を張るから疲れる…」ということから遊ぶのを少し躊躇してしまうこと、あると思います。

本作はそういったストレスになりえる要素を削ぎ落としたゲーム内容になっているのです!

ということでその内容をご紹介。

探索中全滅してしまったら?

全滅にペナルティはなくアイテムや経験値もそのままで拠点に戻されるだけです
ちなみに拠点への帰還も任意でいつでもできます。

他のジョブ使いたいと思っても1から育成面倒だなぁと思ってしまう…

本作レベル差補正で貰える経験値がかなり大きいです。
おかげで後からのレベリングがかなり楽でした。
スキル割り振りリセットも多少の対価が要求されますが大したものでもなくこちらも気軽に行えます。
なので気軽に違うジョブのキャラを育てることが出来るのがかなり快適でした。

再挑戦からダンジョンの目標地点までの行き来が面倒…

モンスターがシンボルエンカウント形式で戦闘を避けれるとともに、ダンジョン内のショートカットルートを豊富に用意されているので再挑戦も苦になりません。
着実に一歩一歩進めていけます。

といったように心が折れて時にやる気がなくなってしまう可能性のある要素をかなり解消させていると感じます。

石橋を叩いて渡るかのようなプレイでその緊張感が楽しいのも良さですが、人を選ぶところでもありますよね。

挫折ポイントを減らしまず誰でも遊びやすいゲーム性に仕上がっているのはかなり遊びやすかったと感じました。

クリアまでのプレイ時間

実績などのオールクリアするまでに大体20時間ほどのプレイ時間でした。

長すぎず、短すぎずで個人的に丁度いいボリュームだったと思います。

冒険を終えた後の終わってしまった、もう少し遊びたいと良い具合に寂しくなる感覚がありました。

まとめ

気軽に遊べるかつやり応えある3DダンジョンRPGが楽しめる本作。

可愛らしいビジュアルに手強い戦闘、語られるストーリーも面白く、遊び終わる頃にはこの作品の虜でした

3DダンジョンRPGの楽しさをしっかり残しつつ、万人が遊びやすいゲーム性に仕上がっていると思いました。

この手のジャンルのゲームに触れたことのない人、ある人みんなに勧められる作品だったと感じます。

こんな人におすすめ!
  • 3DダンジョンRPG初心者&気軽に遊びたいひと!
  • 落ち着いた雰囲気のゲームがしたい人!
  • 失敗ペナルティが少ないRPGを遊びたいひと!

芋が取り上げられる作品を見るたびに思うのですが芋って食材すごいですよね。

そんな時はじゃがバター、鍋の里芋、長芋焼きが食べたいなと思う私でした。

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