今回は『天穂のサクナヒメ』などを手掛けた えーでるわいす が贈るシューティングゲーム(STG)「アスタブリード」のレビューになります。
こちらは、Nintendo switch版の内容となっています。
元々最初は2014年にPC用同人ゲームとして発売されました。
そこから様々なプラットフォームで展開されています。
SFロボットがカッコイイ、バンバン弾幕が飛び交う戦場で戦うこのゲーム。
カッコよさと爽快さを全面に押し出した爽快な作品でした!
ちゃんと見たロボットアニメが『グレンラガン』くらいしかないロボット物初心者な私でも、直感でカッコいい!と分かる演出等々に痺れました…!
射撃と剣戟による多彩なアクションで戦っていく感覚はSTGにしてはだいぶアクションゲームよりな内容。
難易度としてはそこまで高くなく、幅広い人が面白いと思えるような作りをされていますね。
エンディングまでのプレイ時間だいたい1時間ほどでした。
短い時間に詰め込まれた濃密なSTG体験がとても良いゲームでした。
人類の存亡をかけたSFストーリー
異星文明ファイルーン襲来。
人類が異星文明『ファイルーン』との決戦に敗れてから約半年。
人々は出口の見えぬ喪失感と狩られる恐怖に怯えながらも社会を永らえさせようと日々懸命に生きていた。
そんな折、戦力の大半を失い萎縮してしまった地球連合に見切りをつけたダニエル・オブライエン提督とその一派は上層部の制止を押し切り、
半ば叛乱も同然に敵本拠地『移動惑星』への最期の攻撃を敢行する。
その傍らには、亡き英雄の戦闘技術を受け継ぐ青年と、「現実改竄装置(ルーキス)」と名乗る少女の姿があった。
人類はすでに追い詰められた状況からはじまる、いかにもなSFらしい導入。
亡き英雄の戦闘技術を受け継ぐ青年ロイが搭乗するロボットを操作して戦います。
何かを抱えた謎めいた少女と熱い男の主人公がバディとなって戦う。
これはもう激熱展開が待ち受けているのは間違いありませんね!
これぞ王道ともいえる設定でだれでも素直に楽しめるストーリーになっていると思いますよ。
アトラクションのように駆け抜ける爽快なゲーム演出
本作のゲーム画面はとにかく派手です!
まず、大量の敵から放たれる激しい弾幕の中、縦・横・奥と視点が変化していきます!
何がどうなっているのか分からなくなりそうですが、常に戦場の背景が変化して臨場感あふれる演出となっています。
さらに、プレイ中キャラクター達による掛け合いによってストーリーと同時に進行していきます。
全体的にプレイしていてアトラクションのような濃密な体験をすることが出来ました。
シューティングゲーム初心者にも優しいバランス設計
本作は、画面が目まぐるしいほどに派手派手のシューティングゲームです。
弾幕シューティングゲームとなるとやはり難しいのでは…?と思いますよね。
私もシューティングゲームはあまりやってこなかったので苦戦を覚悟していました。
しかし、安心してください。案外戦えちゃいますよ。
ゲーム中操作する機体『クロスブリード』がかなりの高性能でして、剣攻撃をブンブン振り回しているだけでもとても強かったです。
一部弾以外はこちらの攻撃で消すことができるため、こっち側がガンガン攻撃しながら戦えちゃえますよ。
簡単な操作でガツガツ敵は薙ぎ払っていく感覚はとても気持ちいいです!
とはいえ、相手の攻撃もよけなければいけないポイントはあり、攻略していく楽しみもしっかりあります。
相手の激しい攻撃をくぐり抜けてガンガン攻めていくスタイルはかなり爽快感がありましたね!
さらに本作はチュートリアルモードが用意されています。
チュートリアルでは、アクション一つ一つを練習することができます。
しかも、チュートリアル中の説明はヒロインによるフルボイスでとても丁寧に作られています。
そういった点からみるに、本作はかなりシューティングゲーム初心者の方でも楽しめるような設計にされているのだと感じました。
弾幕の飛び交うに常に変化する戦場を突き進む快感を多くの人が楽しめるように設計されているように感じられ嬉しいバランスです。
物足りないと感じた際にはHADEモードも用意されており、こちらはなかなかやり応えのある難易度になっていると思います。
2つの操作モードが収録
本作は2つの操作モード選択があります。
Nintendoswitch用に再調整されたアレンジモードとPC版準拠のオリジナルモードが用意されています。
公式おすすめはアレンジモードになっていますね。
私も実際に遊んでみてもはじめはアレンジモードが遊びやすくておすすめです。
それでも新しく調整されているとはいえ、なかなか操作は忙しいです。
ZRで射撃、Lで剣戟、Rスティック押し込みなどの同時に色々な攻撃が可能。
フル活用で戦うには指が絡まってしまいそうになるので、剣戟ブンブンだけでも強いので積極的に使っていくと良いと思います。
やりこみポイントとうれしいギャラリー要素
エンディングまで一時間ほど駆け抜けてしまう本作ですが、やりこみ要素やギャラリー部分でもっと遊べるポイントがございます。
まず、トロフィー要素。難易度ごとゲームクリアから敵撃退率や獲得スコアなど様々な実績が用意されています。
腕に自信のある方は挑戦しがいがあると思いますよ。
また、ギャラリーも用意されていて、キャラクター達の詳細や世界設定などアスタブリードの世界を詳しく知ることができます。
ゲーム中に登場したイラストに機体や敵の3Dモデル。人物・背景、絵コンテなどの設定画を鑑賞することができちゃいます。
これはゲーム好きとしてテンションあがりますね!
さらにサウンドテストも収録されています!
ゲームクリア後にギャラリーを眺めるのが好きな私にとっては嬉しいポイントです。
注意ポイント
本作はゲーム雰囲気を重視されたバランス設計が故にがっつりとしたSTGとして遊ぶとちょっとズレを感じるかもしれないです。
剣戟によるアクションが強力だったりとアクション要素強めなSTGと思って遊んでみた方がよいかと思います。
まとめ
派手なゲーム性にこだわりを感じる演出によって一気に駆け抜けてクリアしてしまいました。
制作者方々の思う“最高”をギュッと盛り込んだかのような気持ちのいい作品でした!
クリアまで一時間ほどのボリュームで物足りないという感覚も少しありますが、濃密かつ爽快なSTG体験を楽しめたのでおおむね満足ですね。
- 短時間で楽しめるアトラクションのような体験がしたいひと!
- はじめてシューティングゲームを遊んでみたいひと!
- 熱いロボットアニメが好きなひと!
王道のカッコよさが詰まって作られた爽快感あるSTG体験をぜひたくさんの人に知ってもらいたいです。