開発 / 販売 | Odencat |
対応機種 | NintendoSwitch・Xbox X|S One・PC |
ジャンル | アドベンチャーRPG |
少女が泣くと世界が終わるアドベンチャーRPG『メグとばけもの』のレビューになります。
ゲームボーイアドバンス時代を思い出させるドット絵が素敵なアドベンチャーゲームです。
RPG風味の戦闘はミニゲームのようなギミックがユニークで飽きさせない作りになっています。
ドラマチックなシナリオとそれを引き立てる演出が素敵な体験を作り上げています。
短い時間でストーリーを楽しめるゲームが遊びたい方はオススメできる作品です。
二人の優しさが生む切なく温かい物語
魔界に住む魔物のロイとゴランは、魔界に迷い込んだ人間の少女メグを見つけます。
らんぼうもののロイですが、迷子になったメグを探したり、一緒に星空を見上げたりするうち、次第にメグと心を通わせていきます。
そして、メグを母親のもとに送り届けるため、人間の世界へと向かうことになります。
ロイはとても強く、ほぼ無敵の魔物。しかし、彼はメグをかばいながら戦う必要があります。
メグが泣かないように時にはおもちゃを使いながら、ひとクセもふたクセもあるモンスター達と戦い抜きましょう。
※メグが泣くと世界が滅びます(ゲームオーバー)のでご注意ください。道中では、さまざまな魔界の魔物たちが物語を盛り上げてくれます。
相棒のゴランや魔界を統括する評議会の面々、魔界に住む人間のポール……あなたはメグを泣かせず、無事に地上へ送り届ける事ができるでしょうか。
メグとばけもの公式サイト紹介文
幼い少女と不器用ばけものの組み合わせは良いものですね。
メグの子供っぽく言動に振り回されるロイたち。
時には純粋にぶつかり合って互いに分かり合い絆を育んでいく姿は王道とも言えるでしょう。
そのような物語の中から段々と明かされていく、メグが泣くと起こる消滅現象とはなにか、各キャラクターの胸の内に秘める真相は。
温かく切ない、それでいて未来に期待の持てる結末でクリア後の余韻にふけてしまいました。
少女とばけものの純粋な心から始まる優しさを感じる物語です。
キャラクターの個性が際立つユニークなバトル
戦闘はターン制のRPGのようなシステムでありながらミニゲームもあり交ぜられたユニークな戦闘となっています。
相手の行動の予兆を見て適切なアクションで対応していくのがカギとなります。
RPGらしい戦闘シーンでありながらアドベンチャーゲームみたいな演出がより物語に没入出来て楽しいですね。
また戦闘中はロイが戦うのですが、同時にロイが攻撃を受けるとメグの心もダメージを受けます。
心の体力が0になってしまうとメグは泣いてしまいます。つまり、世界がボカンでゲームオーバーです。
メグの体力に気を使いつつ敵を倒すための戦略を立てていくことが大切になっていくのです。
戦闘中もキャラクターたちは色々なリアクションをしてくるので没入感をもって楽しめるのがいいところ。
相手の行動を見極めドラマチックな戦闘を進めていきましょう!
可愛らしく魅力的な登場キャラクター
化け物の世界が舞台ということで見た目から個性的で魅力あるキャラクターが多数登場します。
コックとして料理をしているものもいれば商売しているものもいて、化け物の世界なりの生活があります。
さらにその世界を統括している評議会なる組織が存在していたり。
この世界なり秩序がありその世界で様々な化け物たちが生きています。
メグとロイたちは旅の途中では化け物たちとどのように関わっていくのかが注目です。
RPG風に見えてプレイ感はストーリー重視なゲーム
戦闘シーンは敵のセリフやギミックがあり、ドラマチックに展開される本作。
ゆえに全体を通してプレイしていてアドベンチャーゲームとしての感覚が強めでした。
RPG部分としてよりストーリーを楽しむというつもりでプレイするのがオススメ。
魅力的がゆえに深く知りたくなるストーリー
ばけものが住み着く世界にそこに住む化け物から、メグがいた外の世界との関係性などなど…
予想外なストーリー展開や素敵な世界観を十分楽しませてもらいました。
プレイして楽しめたからこそ!もう少しこの世界のことや、キャラクター達の深掘りが欲しいと思ってしまいます。
ゲーム内でもサブクエストで本筋以外のストーリーが存在しますが、正直もっと欲しかったなぁと感じます。
といいますか、内容がほぼ必須のストーリーなのでサブって感じがしなかったとも言えますが…
ストーリー中の意味深な発言などについて全てが描写されることはなく、疑問が残ってしまったのは少し惜しく感じました。
魅力的な要素が多いがゆえに深掘りを求めてしまいたくなるので、何らか形で語られてほしいですね。
難易度やプレイ時間について
ゲームの難易度でいうと戦闘は敵の行動を覚えて行動パターンを作ることがカギとなる内容。
なので、そこに行き着くまでもしっかり行動を覚えていけば難しいシーンは特になくどなたでも攻略していけると思います。
ゴリ押し戦法のようなものは一切通用しないのでそういう意味ではじっくり慎重なプレイが重要かもです。
クリア時間は10時間もなくサクサク進む作品です。
ストーリー重視のゲームをサクッと遊びたいときにピッタリなボリューム。
小説を読むような時間感覚で作品全てを楽しめると思います。
まとめ
アドベンチャーRPGとして、ストーリーから戦闘まで全てで物語が形成されています。
飽きさせない工夫とテンポ感が良く、あっという間にクリアしちゃった作品でした。
素敵なゲームだったと思えた分だけ、更に細かい部分まで描写して欲しかったと求めてしまいます。
ふと温かみある物語を味わいと思っている方はぜひ遊んでみてください。
- ストーリー重視なゲームをサクッと遊びたい人!
- 可愛く魅力なキャラクターに惹かれた人!
- 少女✕化け物が好きな人!