開発 / 販売 | RED CANDLE GAMES |
対応機種 | NintendoSwitch・PS4・PS5・PC |
ジャンル | 2Dプラットフォーム型アクションアドベンチャーゲーム |
ケモ系のキャラクターたちが残酷な世界で奮闘するアクションゲーム『九日ナインソール』のレビューになります。
本作はメトロイドヴァニアのアクションゲームです。
そんなアクションの中で目玉といえるのは、ずばり「パリィ」!
過激な敵の攻撃をなんどもパリィし敵を圧倒して勝利した時はアドレナリンが吹き出てしまいます。
しかし、本作の魅力はアクションだけではなく、非常にクオリティの高いストーリーと練られた世界観なんです。
容赦ない敵を相手に戦い勝ち抜いた先に見えてくるこの物語の真実に迫るドラマチックな体験はかなり面白く引きまれる作品でした!
主人公となるのは猫のような見た目をした太陽人の「羿(げい)」。
ストーリー冒頭、かつての同胞の裏切りによって窮地に立たされます。
そこに通りかかった少年「軒軒」によって一命を取り留めます。
その後一緒に暮らし仲が深まる二人。しかし、ある儀式の生贄に選ばれてしまった軒軒。
そこから主人公の行動によって物語は大きく動き始めます
主人公の目的やこの世界についてもはっきりしないまま進む旅路の果てにある、思いも寄らない壮大な計画の影。
気づけばこの世界に引き込まれるてしまう魅力的な物語となっています。
なインソールのバトルはとにかくパリィがカギとなっています。
パリィをすることで敵の隙を作ることができるだけでなく「気」を溜めることができます。
この「気」を消費することで「呪符(お札)」を使った強力な攻撃が行えます。
つまり積極的にパリィを狙うことがこっちの攻撃のチャンスを作るのに重要になるといことなのです。
最初は敵の攻撃が分からず全然上手くいかない戦闘でも繰り返して慣れていくごとにどんどんパリィしてどんどん攻撃のチャンスが増えていく感じが癖になる気持ちよさがあります。
また敵を倒していくことで経験値を溜めることでスキルポイントを増えていき新たな能力が増えていきます。
新たな呪符攻撃やより強力なパリィが増えたりかなり重要な要素なのでどんどん強化していきたいですね!
ナインソールは気持ちいいパリィアクションが楽しいゲームですが、同じくらい魅力的なのが作り込まれた世界観と先の気になるストーリーでしょう!
ゲームを始めたばかりの冒頭では主人公の目的ははっきりとしないまま進行していきます。
ゲームの進行に合わせてボスを倒していくに連れて見えてくる主人公の目的、そしてこの物語の真相が段々と明かされいきます。
また、同時に各ボスたちを含めた登場キャラクターたちそれぞれの思惑も知ることになっていきます。
様々な視点から見たストーリーを理解していくなかでその物語の終着点とはいかなるものか…
クリア後には映画を見終わったようなしばらく心にとどまる思いになりました。
本作の目玉と言えるパリィを主軸とした戦闘スタイルがかなり楽しかったです。
敵の苛烈な攻撃に無理ィ!となるものの、慣れてくると全ての攻撃をさばく自分の成長に気持ちよくなれるバランスにちゃんとなっています。
激しい攻撃相手に負けじとさばいて食らいついた末の勝利は最高の達成感です。
やはり作り込まれた世界観とストーリーは本作の大きな魅力の一つですね。
最初は舞台がどんな場所なのか、主人公の目的がなんなのかはっきりしないところから始まり、ゲームを進めていくのに連れて段々と明らかになっていく流れはゲームに夢中にさせてくれます。
しかもなんと特別な外伝的な漫画も公開されいる手のこみよう!
全体を通してだいぶ重い空気が続く世界観で、ケモケモしい可愛らしい見た目とは裏腹に残酷な世界です。
そこが逆に良い、というかそうじゃないと見てられないかも…
酷く残酷な世界の中で登場キャラたちそれぞれのストーリーが面白く印象に残る作品になっていました。
可愛らしめのビジュアルをしている本作とはいえ体が弾けたり、欠損描写が多々出てきます。
そこが良いんだよという意見もありそうですが、苦手な人もいるかもなので一応チェックしておくと良いかもです。
メトロイドヴァニアといばマップの探索は欠かせない要素ですが、そのマップを移動する手段のワープが少々不便なんですよね。
マップに点在しているセーブポイントから直接ワープできたら良かったのですが、いちいち拠点のワープ地点を一度経由しないといけないのが不便に感じました。
基本的に探索はしっかりやりたい派なのでここは結構残念でしたね。
ゲーム内のノーマルモードでいえば難易度はかなり難しい部類になっていると思います。
道中の敵が普通に強く適当にやってると全然やられしまうレベルなので道中も結構気が抜けません。
道中でそれなら、もちろんボス戦はもっと苦労します。
相手によっては1~2時間…もしくはもっと苦戦する強敵も登場します。
その分倒したときの達成感もたまらんのです。
クリア時間はしっかり探索&定期的にボス戦で詰まりながらで、だいたい15~20時間くらいでした。
長すぎず短すぎずの丁度いい満足感あるボリュームかなぁと思います。
メトロイドヴァニア系の作品として上質はクオリティかつパリィに重きをおいた戦闘アクションはかなり遊びごたえあってかなり楽しめました。
また、もう一つの大きな魅力はやはりストーリー部分。
主人公の復習劇から動き出す物語、立ちはだかる9人の同胞との対峙の末迎える結末やいなや…!
ぜひ自分の手で過酷な旅路を乗り越えた先で物語を見届けてほしいと思います。
- 高難易度な2Dアクションで遊びたいひと!
- 残酷で美しい作り込まれた世界観を堪能したいひと!
- ケモノ系のキャラクターが好きなひと!
- 痛ましいく可哀想な描写が好きなひと!
実は公式で外伝的な漫画も公開されています!
個人的にある程度ゲームを進めた後に見るほうがオススメですので、読まれるタイミングにはご注意を!